綺麗な歯並びは見た目にだけでなく、虫歯や歯周病の予防、噛み合わせなどの影響で健康面にも良いとされており、コロナ禍でマスクをして、口元を隠せるため、その間に歯列矯正をしようと考える方も増えてきましたよね。
ホワイトニングをする方も増え、買ってはいけない歯磨き粉が出てくるなど、安価で口周りを綺麗にしようとして失敗した、という方も少なくないようです。
そこで今回は歯列矯正 費用や注意すべき点について紹介していきます!
歯列矯正 した方がいい人はどんな人?
そもそも、歯列矯正をした方がいい人はどのような人なのでしょうか。いくつかの歯科医院が歯列矯正を勧める最大の理由が「不正咬合の治療」です。
不正咬合は何が悪い?
不正咬合とは、“歯並びや噛み合わせの状態が良くない状態”で、それによって日常生活に支障が出る場合がある、いわば「問題のある咬み合わせ」です。
不正咬合を治療することで、咀嚼不良による内臓への影響、口呼吸を予防し、発育や感染症リスクの低減にも繋がります。
歯列矯正により見た目がキレイになるため、コンプレックスが解消されるだけでなく、歯並びが良くなることで、歯磨きも効率的におこなうことができ、虫歯・歯周病予防に効果的です。
つまり、不正咬合の歯列矯正は、“よりよい生活・人生のためにした方が良い治療”である場合が多いと言えます。
歯列矯正には種類がある?
歯列矯正をする上で気になるのが、歯列矯正にはどんな種類があり、費用は違うのか、ということではないでしょうか。
歯列矯正といえば、金属製の矯正器具をつけるイメージがありますが、それ以外にもマウスピースを使う矯正方法などもあります。
矯正方法の種類と、それぞれの器具をご紹介していきましょう。
ワイヤー矯正 ラビアル矯正
表側矯正
- 治療期間:2〜3年
- 治療費用:70〜105万円
最も一般的な矯正方法で、金属製のブラケットをワイヤーで歯の表側に装着する矯正方法です。他の歯列矯正 費用と比較すると安く、丈夫なのが特徴とされています。
金属製ブラケットのほかに、セラミック製やプラスチック製のブラケットもあります。白色など目立ちにくい色をしているため、金属製のものより目立ちにくいメリットがある一方で、金属製に比べればやや耐久性は劣ると言われています。付け直しの手間や費用がかかることもあるので良く説明を受けてから金属製にするのか、それ以外にするのか吟味する必要があります。
裏側矯正
- 治療期間:2〜3年
- 治療費用:100〜150万円
先ほどのワイヤー矯正で、ブラケットを歯の表面ではなく、歯の裏側に装着する矯正方法を裏側矯正と呼びます。
矯正器具が見えないため、歯列矯正中であることを人に知られたくない方、サービス業・接客業などで矯正器具を目立たせたくない方などにオススメです。
舌が触れる位置に器具があるため、異物感・違和感が気になることもあります。さらに、歯磨きにおいても表面矯正よりも注意しないと、磨き残しが出やすいので注意が必要です。
費用は表面矯正よりも割高になりますが、歯列全体ではなく、気になる部分だけ部分矯正にすれば、比較的費用を抑えることができます。
マウスピース矯正(インビザライン)
- 治療期間:2〜3年
- 治療費用:90〜110万円
自身の歯並びに合わせて透明のマウスピースを製作し、それを装着する矯正方法です。
マウスピースは透明で目立ちにくく、見た目が気になる方にもお勧めです。さらにマウスピースを外して歯磨きができるので、ワイヤー矯正に比べて虫歯や歯周病のリスクが少なくなります。
一方で、ワイヤー矯正より治療期間が長くなることもあります。さらに、1日に20時間程度のマウスピースを装着する必要があり、それが負担だと感じる方もいるようです。
また、治療過程で、その都度オーダーメイドのマウスピースの制作が必要になるため、場合によっては歯列矯正 費用が高額になることもあります。
歯列矯正 医療費控除の対象になる?
ここまでみてきたように歯科矯正 費用は決して安いものではありません。医療費控除が適用されるならぜひ申請したいところです。
歯列矯正では、次の3つの条件をすべて満たすことで医療費控除制度の対象となります。
- 1年間の医療費の合計が10万円を超えている
- 1月1日~12月31日までに支払った医療費である
- 治療目的の歯科矯正である
歯科矯正においては、とくに3番の条件が重要なので、理解を深めておきましょう。
1.1年間の医療費の合計が10万円を超えている
医療費控除制度を受けるためには、1年間の医療費の合計が10万円を超えていることが必要条件となります。
医療費の合計金額を算出する際は、下記の金額を差し引く必要があります。
- 生命保険や医療保険によって支給された保険金額
- デンタルローンの金利や手数料
- 10万円(1年間の総所得金額が200万円未満の場合は、総所得金額の5%)
医療費の合計は最大200万円とされており、それ以上の医療費に対して医療費控除制度は適用されません。
2.1月1日~12月31日までに支払った医療費である
医療費控除制度の対象となる医療費は、その年の1月1日〜12月31日までに支払ったものです。
医療費控除は、確定申告で手続きをするため、それまでに医療費を整理しておくとスムーズです。
なお、医療費の合計は同一生計家族の分で合算することができます。たとえば、4人家族で主に父親の給与で生計を立てているケースでは、家族全員分の医療費を合算し条件をクリアしていれば、父親名義で申告することができます。
3.治療目的の歯科矯正である
歯科矯正で医療費控除が適用されるのは、治療目的だと判断された場合に限ります。
- 噛み合わせ異常など、診断名が付く症状の場合
- 生活に支障があるなど、治療が必要だと歯科医師が判断した場合
つまり、「見た目を整えたい」といった“美容目的で歯科矯正をする”場合は、医療費控除制度を利用できません。
子どもの歯科矯正は治療目的のケースが多く、医療費控除制度が適用されやすい傾向があります。
最後に
今回はアメリカでは当たり前にやられており、日本でもコロナ禍を機にはじめた方が多い歯列矯正について、特徴や歯列矯正 費用について紹介してきました。
最近は噛む力が減少し、顎が小さい方も増えてきているため、歯列矯正が必要な方が増えているようです。
自身の健康にもつながる歯列矯正。ぜひ検討している方は施術を受けることをお勧めします!